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最高裁判所第二小法廷 昭和28年(あ)2681号 決定 1954年12月17日

本籍並びに住居

高知市田淵町三二番地

無職

武市丑吾

明治一九年二月八日生

右に対する関税法違反被告事件について昭和二八年五月二一日高松高等裁判所の言渡した判決に対し被告人から上告の申立があつたので当裁判所は次のとおり決定する。

主文

本件上告を棄却する。

当審における訴訟費用は被告人の負担とする。

理由

弁護人伊藤一郎並びに同野間海造の各上告趣意は、いずれも刑訴四〇五条の上告理由に当らない。また記録を調べても同四一一条を適用すべきものとは認められない。(特別法たる関税法は伊藤弁護人の所論の点について刑法一九条、同一九条の二に優先して適用せられるから、所論は採用できない。次に関税法八三条にいう原価とは犯行当時における価格を指すものと解するを相当とする。されば論旨は採用できない。弁護人野間海造の上告趣意は原判決の判断を示していない事項について判例違反をいうものであつて不適法である。)

よつて同四一四条。三八六条一項三号、一八一条により裁判官全員一致の意見で主文のとおり決定する。

(裁判長裁判官 栗山茂 裁判官 小谷勝重 裁判官 藤田八郎 裁判官 谷村唯一郎 裁判官 池田克)

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